先日、奄美新聞にて当院の言語聴覚士・吉森先生の講演が掲載されました。
記事内容を一部抜粋し記載します。
龍郷町保険福祉課主催の「世話焼きさん(地域福祉推進員)・通所介護事業所研修会」が7日、町りゅうがく館講堂で開かれた。
高齢者の介護予防を目的として研修会を開催。
瀬戸内徳洲会病院、言語聴覚士の吉森健先生が「お口のケアと飲み込む体操」をテーマに講和した。
吉森氏は
加齢による口の機能の変化は、口の中の乾燥、歯の喪失や入れ歯の不適合、筋力低下、歯の変形、認知症などによる食への興味の減退、脳や神経の病気などがあり、「様々な原因で機能が低下する」と指摘した。
口のケアの方法については、自分の歯がある人、入れ歯の人、歯がない人別の磨き方を助言した。口の機能向上の効果は、
①食べる楽しみを得て生活意欲が向上。
②会話、笑顔が増え、社会参加が継続する。
③日常生活動作の維持、向上が図れる。
④低栄養、脱水を予防する。
⑤誤嚥、肺炎、窒息を予防する。
等があり、「人生の楽しみが増える」と指摘した。
その上で、「口の機能が低下している可能性がある人は、医師、歯科医師、言語聴覚士などへ相談を」とアドバイスした。
最後に参加者全員で「飲み込む体操」を行い、
唾を飲み込む、口を大きく開ける、思いっきり舌を出す、首の体操などを実演した。