青森の病院から地域医療研修に来ていたN先生奄美では考えられない氷点下の写真とブログ記事を頂きました。奄美のあたたかさが恋しいようです(笑) 「2023年はじめにして一番の思い出」青森県の病院より1ヶ月間研修させていただきました初期研修医Nです。研修期間中ずっと公私ともに充実した時間を過ごせました。このブログでは奄美で楽しかったこと、勉強になったこと、感謝の気持ちを書こうと思います。まず飛行機で奄美空港に着陸しようとするとき、窓から見える海のきれいさに唸りました。 25mプールで犬かきでしか泳げない私は、マリンアクティビティ等に正直あまり興味がなかったのですが、この海をみて「絶対海に入る!」と誓いました。いざ病院で仕事がはじまると、いつもの病院とカルテは違うし、病棟患者さんの受け持ちは多いし、外来は初めてだし、とめまぐるしい日々が始まりました。勤務2日目の夜に初めて当直をしました。当直PHSは救急隊と直通で、瀬戸内地域を本当に支えているんだ、と重みを感じました。わからないことはたくさんありましたが、看護師さんや薬剤師さん、PT・STさん、事務の方までみなさん優しくて、質問すると親身になって教えてくださいました。日常診療で特に大変だと感じたのは、患者さんやその家族の方々の気持ちを考えることです。退院前カンファレンスでは、「自宅退院」の難しさと患者さんの家に帰りたい気持ちをどちらもひしひしと感じて頭を悩ませました。また認知症や告知、褥瘡、看取りなど、いままで研修してきた病院ではしっかりとは向き合ってこなかった問題にも、「患者さんの気持ちを本当に考える」とは何なのかを考えながら取り組みました。上級医の先生方もいつも親身に垣根なく相談にのってくださり、心強かったです。H先生の病院を改革しようとする姿、T先生のなんでも相談して!という安心感、K先生のいつも落ち着いていて冷静にフォローしてくださるところ、M先生のかなり年次が上なのにとても相談しやすいところ、F先生の患者さんの思いをきっちり拾い上げるところ、I先生の患者さんやご家族への説明が丁寧なところなど、今後の自分が目指すべき医師像がたくさんつまった先生方とお会いできたことも、宝物です。同期ともたまには愚痴をいいながらお互い励まし合い、よい絆をつくれました。島の人たちとの出会いも思い出深いものがあります。入院中担当していた方が2週間後家族を連れて外来にやってきたり、加計呂麻島に訪問診療にいくときにのった海上タクシーで、たまたま入院中の患者さんのご家族と一緒になり、乗り方がわからない私をやさしく誘導してくださったり・・・ ご飯屋さんではたまたまカウンターで一緒になった人とお話したり、顔を覚えていてくださったり・・・ そのたびにまた奄美に来よう、という気持ちになりました。奄美にいる間、休みの日は瀬戸内以外にもたくさんの場所に遊びに行きました。泳ぎはしなかったものの、足を海にいれてもそんなに冷たくないことに感動し、マングローブの広大さに驚き、鶏飯だけでない島の食べ物も味わい、ナイトツアーやホエールウォッチングに繰り出しました。すべてがよい思い出で、2023年はじめにして一番の思い出ができたといっても過言ではありません。 この場をお借りして、奄美で出会った皆様、本当にありがとうございました。また奄美で会ったとき、他のどこかでお会いできたときに恩返しできるように、医師として・一人の人間として今後とも精進してまいります。